設立の経緯
■設立の経緯は?
代表の考えである「事業は顧客あり」「企業は人なり」を実現すべく事業支援を目的に親会社から独立によって設立しました。今年で7期目になりますが、代表の考えを推し進めることによって、実績やお客様からの紹介が徐々に増えてきました。
■設立の経緯とかでなにか苦労したこととか、苦労したことを逆に こういう風にこうしてやろうと思っていたとか、なにかそういうのはありますか?
当初、SI業界で言う下請け的な案件を中心にこなしていましたが、そのときからずっと思い続けていることがあ りました。「お客様の為になる仕事をしたい」と。下請け的な仕事をしながらも、受けた案件でお客様のためになることは「こうあるべきだ」と思うことは訴え 続けてきました。その成果もあって、私が入社した設立当時、14坪の事務所に机は3つか4つ、パソコン2台だったのが、今では40坪の事務所にパソコンも 20台以上、1人1台以上にまで拡大してきました。売上も3倍以上になっているかと思います。
■本格的な増員は何時頃からでしょうか?
一昨年位前からです。
■5期目位からですか?
そうですね。
■それまでの5年間というのは我慢の時期ということですか?
我慢というか…まあ、やっぱり…うーん、我慢でしたね。
■5年間我慢できたということは 今後どんなことがあってもその(我慢してきた)時期が活かされるのでは?
そうですね。お仕事は頂きながら、5年間の我慢のなかで、第一期の社員などは相当な成長をし、社員の成長とともに案件をつかんできたって感じですね。まあ今期は40~50名の体制まではと思っております。
■そういう経緯を経て、現在の主な事業を紹介して頂けますでしょうか?
SIが中心ですが、オラクルのEBS、オラクルの環境構築DBA、EAなどを主にしている部隊があります。他はWEB系のアプリケーション開発の部隊です。
■大きく分けてWEB系とオラクル系に分かれて、オラクル系はERPと管理系に分かれているといった感じでしょうか?
そういう感じですね。設立した当初、代表自身がCOBOL汎用機の技術者というところもあって 銀行系との 付き合いが結構ありました。銀行系に4、5年の体制で、今では保守開発という形で年中お手伝いさせて頂いている状況ですね。 SIですからフロントから バックエンドまで、提案から一通りできる体制を目指している状況です。
■銀行系のシステムを経験していますが、通常のシステムよりはシビアなため、その経験や考え方などは他システムへのいい意味で活かせますよね?
そうですね。銀行系は1円狂ったらってダメという世界ですから。最近の一般的なWEB系の開発のように「動い たらいいよ」って言う感覚からは相当かけ離れた世界ですね。我々がやってきたシステム開発はWEB系のそれとは全然違うので。銀行系の経験やノウハウは根 底に流れていますね。常にお客様のニーズを汲み取って、最適なソフトウェア開発というを使命としてやってきました。
■さてオラクル系についてですが、オラクルマスターは何名おられるでしょうか?
5名です。
■5名も育ててきた企業としての努力は?
設立当初から社内で土曜日にみんな集まって勉強会をする習慣があります。そのときに検討したテーマにオラクルがでてきて、その流れで気が付けば5名ですか。あとは自社に待機しているときなどにオラクルの勉強をするなどくらいでしょうか?
■御社のような勉強会に近い形でのオラクルマスター習得は実務に近い技術を得られそうですね。
そうですね。EBSのリーダーやDBAのリーダーが、実際の現場でSQLのパフォーマンスが落ちているよと か、現場ではここで困るよとかって言って、いろんな案件の中でポイントやコツを社内へフィードバック、継承していっていますね。SQLの書き方やどうやっ たらパフォーマンスがあがるかなどの根底を教えますので、その勉強会にしても取得した資格にしても実践の中で得たものです。
■よくSAPと比較されますが、最近のオラクルEBS案件はどうですか?
EBSのエンジニアは設立当初からいますので、かなり成長している社員が増えてきましたね。実績も徐々に増えてきているといったところでしょうか?案件的には特定のユーザー様から上場企業様まで色々な企業様からお声を掛けて頂いておる状況で御座います。
■いままでやってきた価値がありましたね。
そうですね。例えば、DBAの新人に関してはDBAのリーダーがインデックスの作成方法からトレースの方法まで、社内にSunのSolarisもありますので、そのSolarisにオラクルをインストールして実践的な教育をしてきました。
案件について
■昨今の厳しいといわれているERP業界ですが、案件は順調に増えてきているということですか?
そうですね。
■次にオラクルのDBAと聞くと料金が高そうなイメージがありますが。
まあそれなりですね。それなりの専門知識を持っている人間はそれなりの価格になってしまうはしょうがないかな と思うのです。そのへんはお客様にもご理解頂いております。若手の育成といったところでもオラクルマスターを持っていなくても受け入れて頂いたりしていま す。徐々にオラクルマスターは増えているというような状況ですね。一人いくらという感じではなくて、グロスでお見積を提示させて頂いて、ケースバイケース でお客様に理解して頂いたうえでいろんなパターンで対応させて頂いております。仕事の魅力もありますし、本人達の給与にも影響しますので。その辺りはお客 様と弊社(社員)の状況を考慮してバランス取っていくのがよいのかなと思っております。弊社の給与体系を簡単に説明させて頂きますと、売上の50%という ラインで給与の交渉が始まります。その辺で来年の給与交渉はそこの基準から始まってしまうので、あまり安く受注すると、社員の給与に響いてしまうんです よ。
■売上の50%が基本になりますと、社員の方には営業的な要素が必要ですね。社内でもお客様にも自分を売ることをしないと給料上がりにくくなりますよね。
逆に申し上げると、無理な経営はしないという事にもなります。固定ではないですし、一度給料あがったらそれは それよりは下がらないわけではないです。弊社の場合は下がる場合もあります。他の会社様はどうかわかりませんが、どんどん給与を上げて、給与が上がりきっ たときに市場や状況が苦しくなったら会社としてリスクが大きいので。案件や受注売上に併せて会社も社員も上がったり下がったりする経営をしています。
■それはいいですね。会社の状況、市況を社員は同じように体験できますし。給与が上がっても下がっても勘違いせず、これからは会社に助けてもらっているようではダメで、社員も1企業のように自立を求めているんですね。
そうですね。その辺が他社と違うところです。
■一般的には売上の3分の1が給与の標準とか言われていますが。
50%を基準にすることによって単なるサラリーマン的な技術者ではない技術者を求めているんですね
■一般的なサラリーマンの方の場合、モチベーションを意識している方が多いですが、最終的にはそのモチベーションと現在の会社とお客様と隔たりがあった場合、いろんな意味でうまくいかないことが多いですよね。
営業っていったとこでその落としどころはどこにするのか。そこに対してこちら経営者サイドはどう対応して行けばいいのかといったところをどんどん現場のほうで調整しながら、社内でも調整しながらやってもらいたいなぁと。
■要するに自分が何をしなければいけないのか考えて行かざるを得ない。やらなければ給与が増えないですね。
はい、その辺は明確にはしてますね。
■事業の最後にWEB開発って言うのはどういったの案件が多いですか?
色んな業種からお話は頂いてはいるんですけども、最近多いのは金融・証券ですね。
■作業場所は現場が多く、Javaが中心ですか?
JAVA…C♯ですね。C#がメインかな。
■.NETの利用はどうですか?
.NETですか。VB.NETは結構ありますね。.NETに関しては発売当初からアカデミック版を購入して、 社内に環境を構築していました。その頃からどういったものかっていうのを研究しながらしておりましたので、今では要件定義からできる人間が1、2人いま す。開発のメンバーも2人程度はおります。徐々に増えている感じですね。
弊社の評価について
■設立経緯、事業内容のお話ありがとうございます。御社の強みは代表の「事業は顧客あり」「企業は人なり」に 基づき、サラリーマン的発想ではない全社員1人1人の働く姿勢にあるのが充分に分かりました。後は今回、弊社で制作させて頂きました採用ページの評価と御 社の今後の展開をお聞かせ頂けますでしょうか?
はい、そうですね。今回の採用活動はホームページも求人媒体も内容も求人全般の見直しを目的にリニューアルし ました。応募して頂いた方からはどの部署への応募もホームページが面白いなど、大変興味を持って頂きました。本当の未経験者がどのように応募して、どのよ うに成長して、現在どのように働いているというところを採用ページで表現していますので、他社様の採用ページよりは入社前後の応募者のイメージが実感でき たのではないでしょうか。
■我々の今までの経験では、最近、今回のようなパターンが求職者へのキャッチがいいと思っていました。求職者 にとって転職は今でこそ活発なイメージがありますが、やはりそれなりのパワーを必要としますし、人生の中でも大きな岐路になります。転職前、後のイメージ ができるできないは大きいと思います。その辺は表現できていたと思います。他社様と比べても砕けすぎているわけではありませんし、堅すぎるわけではなく、 求職者にどんな方と一緒に仕事をして、転職前後のイメージを実際の社員の方を例に紹介してるとそういうことですね。
そうですね。要は「こういう人が本当に未経験で入って、頑張って今こういうような役職になっているんだなと か。一日の就業パターンを出勤から退勤までの就業例で一日をどのように過ごしているかもリアルに感じられたんだなと。その辺が具体的に掴めたのが今回の採 用結果に繋がったのではないでしょうか。増員を目指した前回、前々回は採用は0だったんです。しかし、今回はお陰さまで3名採用することができました。
弊社制作ページ
■一般的に求人サイト、求人ページは企業側からのこうあって欲しい、これができて欲しい、こんなことあんなこ とやって欲しいといった求人側視点のサイトやページが多いですね。今回はその一般的な求人側視点にたったサイトから求職者側の視点にたったページに変更し ましたが今後はもっと拡張していけば、そうとういいページになるような気がします。求人コンテンツとしても相当いいページになっていけるように感じます。
今回の求人含めてやはり前回、前々回っていうのは応募して面接する方は非常に多かったですね。しかし、採用ま でには結びつかなかったです。応募者もいろんな選択肢の中のひとつでしたね。恐らく。たいていが5、6社応募している中で弊社が選ばれなかったっていうと ころがあったと思うんです。しかし、今回は全面リニューアルによって対応も多少変えて、実績も出てきています。今まではホームページや採用活動には大きな 予算を割いていなかったのですが、今後とは計画的に試行錯誤しながら検討して行かなければならないといけないというのが今回の実感です。
■今後も目標増員までは採用活動を来年も再来年もされるんですね。
そうですね。今年度は40名50名程度にして行くっていう目標があるのでそこまでは持っていきたいなぁと思います。現状としましては今回の実績を元に次回も検討することになると思います。
■榊原様自身も他社から転職されたわけですが、立ち上げ時に入社して現在は取締役をされています。どういった経緯で現在の会社選んで転職したかも聞かせていただければと思います。
前職が営業職で御社実績紹介されているスターユニオンスタッフ様と同じです。金融業界で約三年営業しておりま した。業務的にはどういうものかって言うのがわかってきたときに、お金お金というよりはお客様の為に何かやって行きたいなという漠然な思いから転職を決意 しました。そういう思いの中で、サービス業を検討し、飲食業も含め色々探していました。その検討の中でIT業界が大きく伸びるんじゃないかなと思い、当社 に入社したという経緯はありますね。当時の採用の広告に関しては印象に残っております。
■どんな広告だったんですか?今後の参考になれば。
絵がありまして、どんな絵かというと、パソコンのディスプレイとその下に本体がありまして、更にその下にキーボードがあって、マウスがあって、で、「未経験者歓迎」って書いてありました。「これがマウスです。これがキーボードです。」って矢印で書いてありました。
■そのときの社長には求職者(ユーザー)視点に立った考え方があったんですね。そのときの広告はまだありますか?
そうですね。只、当時の広告はもうないんじゃないですか。
■当時の広告は見たかったですね。残念です。あったら是非使わせて頂きたかったです。普通はそういう広告の場合、企業が訴えたり、アピールの場にしたりというのがほとんどですね。
そうですね。そういったところで、本当の初心者でも大丈夫なんだなって感じて、応募・面接までいって現在に至ります。
■それから入社されて7年たったんですよね。どういう方に是非、入社して頂きたいと思われていますか?
入社当時は他の会社さんでも未経験者でもいいって言われたところはあったんです。しかし、実際はキーボード タッチなどの適性検査だったりとか、経験としてワードがどれくらい使えるかやエクセルがどれくらい使えるかなどはありました。只、それは入社してからやっ てしまえばいいだけなんで今もそのスタンスは変わんないんです。ほんとに何かをしたいと、勉強会でこうしたいああしたいっていう思いが強い方と一緒にやっ ていきたいなぁと思います。やはり自分がこうなりたいとか、この業界でこういう事をやっていきたいという強い思いをもった方がいいかな、と思いますね。
■参考になるか分からないのですけれども、求職者へのメッセージとして、こういう人は伸びるぞとか、こういう人は伸びないぞとか頂ければと思います。
今中核で会社を支えているのは、1期目、2期目採用時の技術者です。ひとことで言うと危機感ではないでしょう か。この業界で本当に飯を食っていけるのかどうかといったところで本当に焦りながら自分の技術を磨く心構えのある人。当時の技術者は非常に現場の評価も高 くて若いのに、20代30代ソコソコで現場のリーダーをやっていたり、お客さんと話をしたりと危機感を持ちながら自分を磨き続けています。その継続した努 力っていうのがある人間はやっぱり伸びますね。
■何か採用する時のポイントとかあるんですか?面接時にこういうこと聞いているとか。
採用のポイントはそうですね、要は意思ですかね。例えば30歳になったら独立したいとか、年商(年収)をこれくらいにしたいとか具体的な目的がある人は非常にいいかなと思います。
■最後に御社の今後の展開をお聞かせ頂けますでしょうか?
はい。今後も事業理念の「事業は顧客あり」「企業は人なり」を頭にお客様の為に、エンドユーザー様とともにシ ステムっていうのはこうあるべきだって言うことを訴え続けていきたい。その為には裏打ちされた技術や知識が必要になってきます。まだまだ規模は小さいです けれど、将来的にはお客様に対して、フロントからエンドまで企画から保守まで提案できて、その後お客様のシステムを維持して行く、一貫してすべて社内で やって行きたいなぁと思っています。
■今後も継続して他業種からの未経験者採用というのは御社の特色のひとつとしてやっていかれるんですね。
そうですね。
■部署ではEBS、DBA、WEBと分かれていますが、元出身業種でもグループがつくれるようになりますね。
そうですね、社員の前職は本当に様々なので。
■何か将来自社でサービスをやりたいといった場合は強いですね。お客様の業務を知っている方もおられる可能性がありますね。
まあ色んな知識とか経験を持っているというのがたくさんいます。自由に発言できる雰囲気など経営に声が届きやすいですし逆に経営側もどんどん声をあげて欲しいっていうのがあります。
■今回はありがとうございました。